ボーイスカウトとは

ボーイスカウト運動は小学校1年生から大学生年代までの長期にわたる一貫教育が特徴の一つです。年代ごとに、それぞれの特質を活かしたプログラムを展開します。

〇ビーバースカウト(小学1年生~2年生)
群れを活動単位として自然と親しむあそびやピクニックで、知らない何かを発見した楽しさや驚き、楽しいゲームを通して喜びを分かち合う事を体感し仲間作りを学びます。

〇カブスカウト(小学2年生~小学5年生)
組と呼ばれる(4~6人)小グループを単位に活動します。野外でのゲームやハイキングなどの、自然の中での遊びを中心に、社会見学や奉仕活動なども行います。

〇ボーイスカウト(小学6年生~中学3年生)
班(6~8人)活動がプログラム展開の中心となり、キャンプ、ハイキング等の野外活動を展開し、野営法・救急法・ロープワーク・地図とコンパス・手旗信号など、身につけた様々な技能を活かしたワクワクドキドキの自然体験を通して、仲間と向きあい協力し知恵を絞り、行うことによって学び生きる力を育み、大自然の持つ素晴らしさを感じます。また、国際理解に努め地域奉仕について考え、自分達にできることを実践します。

〇ベンチャースカウト(高校生年代)
ボーイスカウト隊で培った、様々な技能や体験を活かし、自らプログラムを構築し指導者の助言を得て計画し実践します。活動形態は個人であったり、グループであったりスカウトのニーズによって決まります。活動内容は、高度な野外活動や奉仕活動、社会問題や問題への取り組み。国際交流やスポーツ、文化活動、専門分野・得意分野の探求といった幅広い分野において自己の可能性への挑戦を活動内容としています。

〇ローバースカウト(18歳~25歳まで)
個人での活動を主とし、これまで培ってきた技能や経験をいかんなく発揮し、地域の一員として社会貢献、国際貢献、また、自ら立案したプロジェクトの実践などを通して自己啓発を活動の目的としています。社会のお役に立つ人づくりを目標とするスカウティングの最終部門です。

国際運動

1907年、イギリスの小さな島で、戦争による荒廃した少年たちの未来を憂う軍人と、20人の少年たちが過ごした、小さな小さなキャンプ。これがボーイスカウト運動の始まりです。その軍人の名前はロバート・ベーデンーパウエル。彼はこのキャンプと自身の軍人としての体験を基に「スカウティング・フォア・ボーイズ」という本を書きました。その本は、少年たちに向けた「平和のためのアウトドア教本」といったところでしょうか。

キャンプの仕方、自然観察、方位を知る方法、騎士道精神、体力つくり、様々なゲームなどなど・・・その本はイギリスで爆発的なブームを呼びました。この本が少年たちの好奇心、冒険心に火をつけ、驚いたことに彼らは自らボーイスカウトの隊を作り活動を始めました。

この少年達が創めた運動は、いまや164の国と地域で約4000万人が参加しており 世界最大の青少年運動として成長し続けています。そしてこの運動は、国際理解と博愛精神、友愛精神のもとに世界平和を目指しています。