ハチス 思い出話(4)

昭和25年6月25日、ハチスの隊は若松市公会堂で、「ボーイスカウトの夕べ」というショーを実施しました。

ボーイスカウト運動の紹介と普及を目指して、スカウト・ソングの合唱や、営火で演じた寸劇など、舞台狭しと、熱演を繰り広げました。

日曜日でしたので、スカウトの父兄はもちろん、近所の人たち、スカウトの友だちなど、
大勢の入場者で賑わいました。

ところが、このショーのリハーサルの最中、スカウトの一人が、「朝鮮で戦争が始まった」と、叫びながら会場に入ってきました。

まさにこの時、北朝鮮軍が国境線である38度線を超えて、韓国に侵攻してきて、朝鮮戦争が始まったたのです。
戦争は、国連軍や中国軍が加わり、激しい闘いとなり、3年間続き、現在は休戦状態なのです。

「ボーイスカウトの夕べ」はこれに関係なく、滞りなく行われ、大成功で終了しました。
私は、朝鮮戦争と聞くと、いつもこのスカウトの夕べを思い出すのです。

その後、ハチス隊は、市主催のクリスマス・コンサートなどにも出演し、スカウト・ソングの紹介にも努めてきました。

朝鮮戦争の詳細については、皆さんの研究にお任せします。
ではまた。

平成29年7月29日
ハチス団委員 赤城良一