ハチス 思い出話(28)

2本の隊旗

感動の国旗行進を実施した、第1回全日本ボーイスカウト大会の翌年、
昭和25年8月、東京・新宿御苑で、第2回全日本大会が開催されました。
この大会にも、ハチス隊は大挙して参加、私もリーダーとして参加しました。

前回からまだ1年というのに、参加スカウトは2倍を超える8000名、
服装、装備も見違える程、立派になっていました。
プログラムも多彩になり、大営火やパレードも賑やかに実施されました。

この大会では技能大会が行われ、ハチスの年長スカウトは、
素早く一本橋の簡易架橋を造り、三島通陽総長が渡り初めをされました。

大会が終わって、その夜は浅草東本願寺の本堂に宿泊、
このとき、本願寺からハチス第1隊と第2隊に、それぞれ1旒ずつ、
2旒の隊旗が下賜されました。これがハチス隊の初めての隊旗となりました。
その後、年長隊が誕生し、カブ隊が発足し、それぞれの隊旗が作られました。

この初代の隊旗も、隊キャンプをはじめ、ジャンボリーや野営大会、
ゲー大会などになどには必ず持参していましたので、20年も経つと、
汚れが目立つようになり、色も褪せてきました。

昭和42年、アメリカで開催された第12回世界ジャンボリーに、
ハチスから私と東誠一君参加しましたので、その記念にと、
この2旒の隊旗を新調して寄贈しました。そして、初代の隊旗は、
大きな額に収められ、大切に保存されています。

その後、平成10年、ハチス団が創立50周年を迎えたとき、
日本連盟から50周年記念旗が授与され、ハチスの隊旗群に加えられました。

平成29年11月7日
ハチス団委員 赤城良一