ハチス 思い出話(86)

第6回日本ジャンボリー

第6回日本ジャンボリーは、昭和49年8月、北海道の千歳原で開催され、
初めて海を渡るジャンボリーとなりました。
「大自然を考える」というテーマで、26,777名の参加で、
福島連盟からも367名が参加しました。

7月29日、会津隊は午前10時に市民会館に集合、バスで仙台港に向かい、
午後6時ごろ到着しました。福島連盟の各地区の隊も続々と集まり、
午後7時ごろ、真っ赤に燃える夕陽を浴びながら結団式を行い、
「びるご」というカーフェリーに乗船しました。

翌30日の朝、「びるご」の甲板で朝礼を行い、ラジオ体操を実施しました。
北海道の苫小牧港まで16時間、船内でテレビを見て過ごしましたが、
船が北上するにつれて、次第に画面にノイズが出るようになるのです。
チャネルを切り換えると、近くの局の画面がはっきりと映るようになりました。

夕方6時ごろ苫小牧港に到着、直ちにジャンボリー会場に向かい、
30分ほどで会場に入りました。派遣団のスカウトたちは兵舎に宿泊、
私は、施設資材部所属でしたので、資材部本部に入りました。

ジャンボリー会場は、大自然の残る北海道の千歳原、鬱蒼たる原始林の中で、
樹木は伐ってもよいというので、存分に開拓作業をして設営をしました。

8月1日午後8時30分から開会式、2日の午前中は恒例の友情ゲーム、
合言葉の「少年よ大志を抱け」の八文字の札を首から下げて、
グループ作りをして楽しみました。

期間中、観察旅行のプログラムがありましたので、私もハチス隊に同行して、
札幌市内の森林公園では、開拓百年記念塔を背にして写真を撮りました。
羊が丘牧場では、クラーク博士の像を見学してから、
ジンギスカンをたらふく食べ、大通り公園等の観光を楽しみました。

8月6日12時から閉会式、それまでの閉会式は夜に実施されていいましたが、
今回は珍しく日中の開催、生憎の大雨になりましたので、
各県連盟代表スカウトの参加で行われました。

7日に撤営をしたあと、苫小牧港よりフェリーで帰ってきました。

平成30年11月21日
  ハチス団委員 赤城良一