ハチス 思い出話(80)

佐藤栄佐久連盟長のこと

今回は、松平勇雄連盟長の話に引き続き、後任の佐藤栄佐久連盟長の話です。

昭和63年、松平勇雄先生が福島県知事を退任されたあと、
参議院議員の佐藤栄佐久氏が議員を辞職、県知事選挙に立候補されました。
そして見事に当選され、福島県知事に就任されました。

福島連盟の連盟長は、代々の知事に連盟長に推戴し、ご指導戴きました。
佐藤栄佐久県知事にも、福島連盟長のご就任をお願いしたところ、
快諾されました。

佐藤栄佐久県知事は、郡山市の生まれで、幼少期に本宮市に転居、
ボーイスカウト福島第56団に入団、松本茂隊長の指導のもと、
スカウト活動に励みました。その後、郡山市の安積高等学校に進みましたが、
シニア・スカウト活動を続けました。

成績優秀だった佐藤知事は、東京大学を目指して勉学にも励んでいましたが、
そこに、ボーイスカウトの海外派遣の話が持ち上がりました。
本人も絶好の機会と考え、学校長に参加を願い出たところ、
「そんなとこに行っていたら、東大に入れないぞ」と諭され、
泣く泣く海外派遣を断念したと述懐していました。

こうした、ボーイスカウト活動の経験のある連盟長ですので、
松平勇雄連盟長と同様に、積極的に、福島連盟の行事に参加され、
ご指導されました。特に、はやぶさスカウト激励会では、
ご自分の青年時代や、スカウト時代の体験談をお話ししてくださいました。

平成10年、秋田県森吉山麓高原で開催された、第12回日本ジャンボリーには、
佐藤連盟長も初めて参加、開会式ではロイヤルボックスに着席しました。
そして、福島連盟の参加隊のキャンプ・サイトを訪れ、
スカウトたちを激励されました。

この年、ハチスは創立50周年を迎え、記念式典を開催したとき、
佐藤連盟長も出席くださり,祝辞を延べて下さいました。

平成16年、佐藤連盟長の実の弟が、競売入札妨害の疑いで逮捕され、
その、道義的責任を取る形で,知事を辞任されました。

平成30年9月18日
  ハチス団委員 赤城良一