ハチス 思い出話(52)

白地に赤く

皆さんは、「白地に赤く 日の丸染めて ああ美しい 日本の旗は」、
という歌を知っていますか。私が小学生のとき歌った「日の丸」の歌です。

今日、1月27日は、「日の丸」の旗が、日本の国旗に制定された記念日です。
日本は アジアの東にあり、古くから「日出ずる国」といわれ、
「日の丸」を国の旗印に使用していました。

これを、明治3年1月17日、太政官布告57号で、日章旗を、
日本の国旗に制定したのです。このことは、昭和24年に、
大阪ボーイスカウトクラブが編纂した、
「ボーイスカウトポケットブック」に記載されていました。
このポケットブックは、その後、そのまま日本連盟から発行されています。

現在も、初級スカウトの課題には、国旗の扱い方などが課せられており、
ハチスでも、入隊式や進級式、キャンプ場に国旗を掲揚して、
丁重に扱う指導をしてきました。

特に、新年の元旦には、団本部や、市民会館前で国旗掲揚式を行ない、
新しい年を祝い、誓いの気持ちを新たにしてきました。

しかし、昭和20年の敗戦により、GHQから「日の丸」掲揚が禁止され、
敗戦国の悲しさ、悔しい思い味わいました。
ところが、昭和24年に行われた、第1回全日本ボーイスカウト大会では、
初めて国旗の掲揚が許可され、銀座の国旗群の大行進が実現したのです。

これを見た東京都民は、忘れかけていた「日の丸」の美しさに感動し、
ボーイスカウトに日本の再建、復興を期待したのです。
これを機会に、一般の国旗掲揚は解禁されたのですが、
各家庭での掲揚はなかなか普及しませんでした。

一方、学校の卒業式などの国旗掲揚には、一部の先生からの反対があり、
掲揚出来ない学校もありました。日の丸は、日本の侵略戦争の旗印だ、
という理由で、根強い反対意見があったのです。

国際儀礼には、自国の国旗をはじめ、他国の国旗にも敬意を示し、
丁重に扱うことが求められています。国際交流の機会の多いボーイスカウトは、
特に国旗を丁重に扱う指導をして、会議、研修会には国旗儀礼を行っています。
対外的にも、パレードなどにも国旗行進で参加してきました。

最近、祝日に街を歩いても、国旗を掲げている家庭が少ないように思います、
成人の日、体育の日、海の日などのように、年によって期日が変わるのも、
一因かと思います。スカウトとして、進んで掲揚をしてほしいと思います。

最後に、「日の丸」の歌の、2番、3番を紹介します。
2番「青空高く 日の丸あげて ああ美しい 日本の旗は」、
3番「朝日の昇る 勢い見せて ああ勇ましい 日本の旗は」、以上。

平成30年1月27日
  ハチス団委員 赤城良一