スカウ天狗の夜話(2)

「日の丸の旗」

皆さんは、「白地に赤く 日の丸染めて
      ああ美しや 日本の旗は」という歌を知っていますか。
「日の丸の旗」という唱歌で、私が小学生のとき習った歌で、
お目出たいときに、盛んに歌っていました。

今回の上皇陛下のご退位、天皇陛下のご即位に関連して、いたる所で、
日の丸の旗が振られ、掲揚されました。まさに平和のシンボルであり、
世界一の国旗との思いを強くしました。町を歩きますと、これまでになく、
多くの家で国旗が掲げられ、我が家でも3、4、5日の3日間掲揚しました。

この美しい国旗も、昭和20年8月、大東亜戦争に負けた途端、
連合国軍最高司令部(GHQ)から、掲揚することを一切禁止されました。
しかし、再建を認められたボーイスカウトが、日本連盟を設立したとき、
東京・銀座を、国旗を掲げて行進することが許可されました。

このことは、何度も「思い出」で述べましたが、東京都民は涙を流して、
この国旗行進を歓迎しました。それからは、祝日はもとより、
町の祭礼などにも、積極的に国旗を掲揚するようになりました。

日本連盟では、スカウトの進級考査課目を定めたとき、初級スカウトの課目に、
国旗の由来、意義、正規の様式、掲揚法などを説明できるようにと定めました。
スカウトには、ちかい、おきてを守ると共に、国旗の掲揚を求めたのでした。

ハチスでは、団創設以来、年の初めの元旦に、国旗掲揚式を実施してきました。
団本部の西蓮寺の境内で実施して居ましたが、市民にも掲揚を勧めようと、
市民会館の前などでも掲揚式を行いました。

国民体育大会や、甲子園の高校野球大会の開会式などでも、
ボーイスカウトが担当して、見事な掲揚を行っていました。特に、平成7年
福島県で開催された「第50回ふくしま国体・夏季大会」では、
福島連盟のスカウトが国旗掲揚を実施し、続いて参加47都道府県の県旗を、
一糸乱れず一斉に掲揚し、参加者を驚かせました。

50年ほど前、我が家を現在の場所に新築したとき、当時の、
福島連盟事務局長宮崎義宣先生から、新築祝いに国旗セットを頂戴しました。
早速、玄関の外に付属の金具を取付け、それ以来、祝日には、悪天候以外は、
必ず国旗を掲げています。指導者の皆さんは国旗を掲揚していますか。

スカウティングは、自発活動によって成長するものです。そのためには、
指導者自身がスカウティングを実践して、模範を示すことが大切です。
国旗掲揚も、指導者が自宅に掲げることが、必要だと思います。
「令和」の幕開けを機会に、是非実施して下さい。

令和元年5月10日
  ハチス団委員 赤城良一